スピード指数の算出方法は様々な方法がありますが、基本的には過去の走破タイムに馬場状態や斤量、レース条件などで補正して算出するものが多いですね。
今回は、過去に出走したレースごとに基準タイムを求め、実際の走破タイムと比較したものをスピード指数としてみました。実際には基準タイムを求める際に馬場状態やレース条件などの細かな補正を行っていますが、それは後ほど説明します。
基準タイム-実際の走破タイム
これが、これから行う基本的なスピード指数の算出方法です。基準タイムは、そのレースにおいて連対する馬の推定走破タイムです。その推定走破タイムと実際の走破タイムを比較すれば、着順に関係なくどのような能力で走ったかが判るという考えです。
日にち | レース | 基準タイム | 走破タイム | 差 | スピード指数 | |
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3走前 | 1月2日 | 4 | 59.4 | 59.3 | 0.1 | 8.1 |
2走前 | 2月2日 | 5 | 60.2 | 59.8 | 0.4 | 8.4 |
前走 | 3月2日 | 7 | 70.3 | 71.1 | -0.8 | 6.5 |
例えば、ある馬の前3走を例にとると、3走前の1月2日4レースの基準タイムは59.4秒。実際の走破タイムは59.3秒でした。基準タイムより0.1秒早く走ったこととなり、距離などで補正するとスピード指数は8.1という数値がはじき出されます。同様の計算を過去の出走レースをさかのぼって計算すれば過去のレースでどのような能力で走ったかが判るわけです。
過去にさかのぼって計算したスピード指数の使い方は様々です。近走の能力を探るなら過去3走位の平均値を計算する。その馬の底力を見るなら、最高値のスピード指数を参考にする。調子の上下を見るならスピード指数の推移を調べるとか、いろいろ応用が出来そうです。