では、実際のレースでスピード指数を算出してみようと思います。
必要なものは、各競馬場の距離別の平均タイムとレース条件の係数です。

距離別平均タイム

レース条件の係数

【実践例】
2018年5月3日 船橋競馬 7R

1番 マジョリティハート
(1) 前走は4月9日 船橋競馬 5R 1200M 良

カテゴリー アイテム スコア
馬場状態 0.1550
レース種別 一般 -0.2558
競走種別 普通競走 -0.0889
クラス C2 0.4514

まずは、このレースの基準タイムを計算します。

船橋競馬の1200Mの平均タイムは76.4秒。
距離係数は 「1400÷実際の距離」ですから、1400÷1200=1.1667
レース条件に合致したスコアを合計して距離係数で補正すると

(0.1550 + (-0.2558) + (-0.0889) + 0.4514)×(1400/1200)
=0.2617×1.1667=0.305

平均タイムから算出した数値を引くと・・
76.4-0.305=76.095

この76.095秒が4月9日船橋競馬 5Rの基準タイムとなります。

次に斤量係数を算出します。

斤量係数は、 (斤量-55)×0.2×距離係数 と計算します。

前走の負担重量が54Kですから、
(54-55)×0.2×1.16667=-0.23333

マジョリティハートの実際の走破タイムは1分16秒2の76.2秒。これを斤量係数で補正すると

76.2-(-0.2333)=76.4333

この76.4333秒が斤量で補正した走破タイムとなります。

ここまでで、算出した値は

基準タイム 76.095
距離係数 1400÷1200=1.1667
斤量係数 (54-55)×0.2×1.16667=-0.23333
補正した走破タイム  76.4333

■ スピード指数の算出

スピード指数=(基準タイム-補正した走破タイム)×距離係数

実際に計算してみると

(76.095-76.4333)×1.1667=-0.3946946

この-0.3946946がマジョリティハートの前走のスピード指数となります。

(2) 前々走は4月2日 川崎競馬 12R 1500M 不良

カテゴリー アイテム スコア
馬場状態 0.1550
レース種別 一般 -0.2558
競走種別 特別競走 0.1797
クラス C2 0.4514

前々走の条件によってスコアを合計して距離係数で補正する。

距離係数は 1400÷1500=0.93333

(0.1550)+(-0.2558)+0.1797+0.4514=0.5303
0.5303×(1400÷1500)=0.495

川崎競馬1500Mの平均タイムは97.9秒だから

97.9-0.495=97.405 

この97.405秒が前々走のレース(4月2日 川崎競馬 12R 1500M 不良)の基準タイムです。

前々走のマジョリティハートの実際の走破タイムは1分38秒9で98.9秒、負担重量は54k

斤量係数は ((54-55)×0.2)×0.93333=-0.186667

斤量係数で補正した走破タイムは
98.9-(-0.18667)=99.08667

スピード指数は
(97.405-99.08667)×0.93333=-1.569553

この-1.569553がマジョリハートの前々走のスピード指数となります。

(3) 3走前は3月21日 浦和競馬 9R 1400M 不良

カテゴリー アイテム スコア
馬場状態 不良 -0.1273
レース種別 一般 -0.2558
競走種別 特別競走 0.1797
クラス C2 0.4514

距離係数は 1400÷1400=1
3走前のレース条件に照らし合わせてスコアを合計して距離係数で補正すると

(-0.1273)+(-0.2558)+0.1797+0.4514=0.248
0.248×(1400÷1400)=0.248

浦和競馬の1400Mの平均タイムは91.1秒ですから

91.1-0.248=90.852 

これが、3走前のレースの基準タイムになります。

3走前のマジョリティハートの実際のタイムは1分31秒5で91.5秒。斤量は53k

斤量係数は (53-55)×0.2×1=-0.4

斤量係数で補正した走破タイムは
91.5-(-0.4)=91.9

スピード指数は

(90.852-91.9)×1=-1.048 

これがマジョリハートの3走前のスピード指数となります。

まとめるとマジョリハートの前3走のスピード指数は
前走 -0.3946946  前2走 -1.569553  前3走 -1.048

わかりやすいように指数に10をプラスして小数点を揃えると
前走 9.61    2走前 8.43     3走前  8.95

となります。

同様に全馬を計算すると

これで全馬の過去3走までのスピード指数が算出されたわけですが、このままでは、単に、「過去にこのような能力で走った」とうだけですね。問題は、「この数値をどのようにして予想に活用するのか」です。

例えば、過去3走の平均を算出すれば、その馬の平均的な能力が想像できます。あるいは、過去3走の最大値をみれば、その馬が本気で走ったときの能力が想像できます。

はたまた、過去からのタイム指数の推移から今回の能力を推定するとか・・・

過去3走に限らず、初出走からさかのぼって計算していくと更に精度は増してくるかと思います。