■ レーティングとは?

様々な分野で「レーティング」という言葉を見かけます。
証券会社などでは銘柄のレーティングとか、最近話題の将棋界でも棋士のレーティングというものがあります。過去の戦績などを分析して数値化したものですね。

では、競馬においてのレーティングとは?となると、真っ先に思い浮かべるのは競走馬の能力指数。過去の戦績から能力を数値化したものです。
だいたい直近の半年や1年の間のデータから算出しているようです。

今回は、そのレーティングを馬ではなく、騎手や厩舎について算出してみようと思います。

厩舎や騎手の能力というと、勝ち鞍数などがあげられます。確かにリーディングジョッキーやリーディングトレーナーなど、順位をつけるにはよさそうです。
しかし、「格付」という視点からみると、新馬を2勝するよりグレードレースを1勝する方が上位になると思うのです。
したがって、ここでは、「格=獲得賞金」とみてレーティングを算出してみようと思います。

■ レーティングの計算方法

計算方法は簡単

レーティング(格値) = 過去1年の獲得賞金÷出走数

つまり、1レースあたりの獲得賞金を換算したものをレーティング(格値)とします。
獲得賞金はレースごとに1着~5着までの本賞金です。

2017年の1年間で、各厩舎・騎手のレーティングを算出してみました。

厩舎のレーティング表はこちら
  
騎手のレーティング表はこちら

このレーティング算出期間については、1年か半年ごとに更新する必要があります。今回は2017年1月~2017年12月までの1年間から算出していますので、2018年の6月まで使用。7月以降は2017年の7月~2018年の6月のデータで再計算します。

 

■ レーティングからランキングを作成

 では、このレーティングの数値を、どのように馬券につなげるのか。

とりあえず、2018年の6月現在までのレースで検証してみます。
レースごとに、厩舎のレーティング数値をあてはめて、数値の大きい順にランク付して結果と照らし合わせてみました。

例えば2018年6月14日 
3回川崎競馬4日目 7レース 紫陽花(あじさい)特別

1番ナッシングの厩舎は河津裕昭でレーティングは 57.4
2番カナールクインの厩舎は内田勝義でレーティングは62.4
といった具合に、全てにレーティングをあてはめてランク付します。

馬番 馬名 厩舎 レーティング ランク
1 ナッシング 河津裕昭 57.4 3
2 カナールクイン 内田勝義 64.2 2
3 セブンスコード 川島豊 41.6 9
4 キングスガイ 玉井昇 51.0 5
5 シゲルビーツ 鈴木義久 49.9 7
6 ファーストスキップ 小久保智 80.5 1
7 ダブルマシンガン 高月賢一 51.6 4
8 サーボプレス 岩本洋 50.2 6
9 ストロングリアン 宇野木数徳 42.9 8

このようにして、2017年のデータから算出したレーティングで、2018年の1月~6月までのレースで検証してみました。

同様にして騎手のレーティングで検証した結果

少しですが、騎手のレーティングの方が良い数値に見えます。
単率や連率など、大分ものたりない数値になっていますが、それでも馬のレーティングの結果と同程度の確率になっていますね。

■ レーティングを馬券につなげるには

このレーティングをどのようにして馬券予想につなげるのか。
レーティングの数値をあてはめて、上位から馬券を組み合わせるのはムリですね。
むしろ、レーティングの数値は補足として使うのが良いかと思います。

今回は、レーティングをコンピ指数の補足として使ってみました。

使う数値は「厩舎レーティング」と「騎手レーティング」と「日刊コンピ指数」の3つ。
計算方法は

x1= 0.000749
x2= -0.0173
x3= -0.13029

を係数とし、

14.6301+(厩舎レーティング * X1)+(騎手レーティング * X2)+(コンピ指数 * X3)

例えば先ほどの2018年6月14日 
3回川崎競馬4日目 7レース 紫陽花(あじさい)特別

1番のナッシングは

14.6301 +(57.4 * X1)+(51.5 * X2)+(54 * X3)=
14.6301 + 0.0429926 +(-0.89095)+(-7.03566)
6.7464826

2番のカナールクインは

14.6301 +(62.4 * x1)+(73.6 * x2)+(63 * x3)=
14.6301 + 0.0467376 + (-1.27328) +(-8.20827)
5.1952876

といった具合に、全馬の着順値を求めて、数値の小さい順にランク付します。

これを2018年の1月から6月現在までで検証すると

着順指数が1位で単勝36.9%、連対率56.2%と、ソコソコ当たってしまうのですね。
馬連の組み合わせにしても、上位3頭のBOXで的中するのが34%。3レースに1回は3点買いで的中してしまうのです。

1400レース中
上位3頭の馬連Box 479 レース(34%)
上位4頭の馬連Box 710 レース(51%)
上位5頭の馬連Box 878 レース(63%)
上位6頭の馬連Box 1013 レース(72%)

4点Boxなら51%、5点Boxなら63%、6点Boxなら72%という結果になっています。

昔はこの程度のものでも「コンピューター予想」とかいって、ン万円で販売さえしていたのです。

係数をみても判るように、日刊コンピ指数にウェイトを多くしていますので、ほぼ日刊コンピ指数に近い値になっています。
コンピ指数の統計と若干の違いが出るのは、やはり厩舎や騎手ごとに「人気で来る・来ない」といった、厩舎や騎手ごとの傾向があるのではないでしょうか。過去を眺めてみても、そういった傾向のようなものは見て取れます。以下が参考になるかと思います。

■ さらなるレーティングの活用方法

レーティングを他に活用できそうだと思うのは、騎手の乗り替わりですね。
例えば、あなたが調教師だとして、しっかりと狙ったレースに勝つべく仕上げた場合、騎手はどうします?確実にミスの無い実績のある騎手に騎乗してもらいたいと思いませんか?逆に、勝負する気のないレースなら、騎乗依頼の難しい、ベテランや実績のある騎手に頼むより若手のこれからの騎手の方が安あがり?なのでは・・とか。

また、大井や船橋など、所属によって開催場ごとの勝率が変わるかもしれません。大井所属の厩舎は浦和では勝てないとか。そういったところも調べてみると以外な発見があるかもしれません。