馬場状態、レース種別、競走種別、クラスの4つから基準タイムを算出する係数を出してみました。
では、この4つのカテゴリーの中で、走破タイムに最も影響するカテゴリーはどれか。
それには、各カテゴリーの最大スコアから最小スコアを引いてレンジを割り出せば、走破タイムに影響する度合いがわかります。
例えば、馬場状態の場合、最大スコアは良馬場の0.1550 最小スコアは重の-0.1492ですから
0.155-(-0.1492)=0.304
となります。この数値が、各カテゴリーの走破タイム影響する度合いと考えます。
同様に計算したのが以下の表です。
カテゴリー | Max-Min | レンジ |
---|---|---|
馬場状態 | 0.1551 - (-0.1489) | 0.3042 |
レース種別 | 1.0305 - (-0.2846) | 1.3150 |
競走種別 | 0.7667 - (-0.0888) | 0.8810 |
クラス | 1.6916 - (-1.4290) | 3.1228 |
最も走破タイムに影響のあるのが、クラスで3.1228でした。クラスによって走破タイムが違ってくるのは納得しますが、馬場状態の影響度が低いのが以外に思えました。
一応、2016年と2017年の南関競馬全レースを対象に、馬場状態別の平均タイムを調べてみました。
1500Mのコースを競馬場と馬場状態別に、連対馬の走破タイムの平均を算出したのが以下の表です。
1500 M | 良 | 稍重 | 重 | 不良 |
---|---|---|---|---|
浦和 | 97.8 | 98.0 | 97.9 | 98.5 |
船橋 | 98.8 | 99.3 | 98.9 | 98.5 |
大井 | 98.5 | 98.2 | 98.9 | 98.2 |
川崎 | 97.5 | 98.0 | 98.5 | 98.9 |
浦和競馬場の1500M、良馬場での平均タイムは97.8秒、不良馬場では98.5秒でした。
同様に1600Mでは
1600 M | 良 | 稍重 | 重 | 不良 |
---|---|---|---|---|
浦和 | 103.5 | 103.6 | 106.6 | 104.2 |
船橋 | 104.6 | 104.5 | 104.4 | 104.1 |
大井 | 104.0 | 104.3 | 104.3 | 104.3 |
川崎 | 104.5 | 104.9 | 105.6 | 105.7 |
川崎競馬場の連対馬の走破タイム平均は、良馬場では104.5秒(1分44秒5)、不良馬場では105.7秒(1分45秒7)。
馬場状態が良いほど、好タイムが出ると思っていたのですが、芝と違い、ダートはさほど走破タイムに影響が無いのかもしれません。